渡辺學プロフィール

渡辺學(わたなべ がく 本名:渡辺富雄)は1916年(大正5)1月25日、銚子市で洋品店を営む商家の7人兄弟の5男として生まれました。

県立匝瑳中学校在学中から絵を描き始め、東京日本橋の帽子問屋に約2年間丁稚奉公した後、1936年(昭和11)東京美術学校(東京芸術大学)日本学科に入学しました。在学中は、結城素明、川崎小虎に師事し、1941年(昭和16)同校を卒業すると桶谷せゑと結婚します。3年間の軍隊生活を経て、1945年(昭和20)銚子に戻り、千葉県立銚子商業学校(県立銚子商業高等学校)などで美術の教鞭をとりました。1953年(昭和28)には銚子にアトリエを新築すると同時に教職を辞し、画業に専念しました。

1949年(昭和29)9月、第2回創造美術展に「校庭」で初入選以来、1960年(昭和35)に新制作協会の会員に推挙されます。1961年(昭和36)には朝日新聞社主催第12回秀作美術展、第6回日本国際美術展に出品し、1962年(昭和37)毎日新聞第5回現代美術展において「魚・人」が優秀賞を受賞し、同作品は文化庁買い上げとなり、現在は東京国立近代美術館に収蔵されています。1974年(昭和49)創画会の結成に参画し、さらに1985年(昭和60)には地の会の創設にも加わり、創作活動を展開しました。

一貫して漁場や魚市場で働く人を描き続け、独自の造形世界を作り上げた骨太の画風は、全国的に高く評価されました。

晩年にいたるまで制作活動は衰えませんでしたが、2000年(平成12)11月11日、銚子市の自宅にて死去しました。享年84歳でした。

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